其ノ一 簡易盗聴発見器の実力を検証せよ!
『もしかしたら盗聴されてるかも?』
突然、そのような不安にかられ探偵社に盗聴発見の調査を考える方もいれば、自分で探そうとする
方も最近では多く見られます。なぜなら、手軽な盗聴発見グッズが格安な金額で手に入るからです。
ホームセンター、ディスカウントストアの防犯コーナーやネットオークションで安価で販売されている
『簡易盗聴発見器』ですが、実際の効果はどの程度あるのでしょうか?
『裏技!』ではその実力を検証してみました。
簡易盗聴発見器(手頃な価格帯で売れ筋を2種類選びました。)
●実験機【A】
ホームセンターで購入
店頭価格:1,280円
盗聴/盗撮電波を探知し電波の
強い方に近づくと、黄⇒橙⇒赤
の順に点灯、アラームが鳴る。
●実験機【B】
ディスカウントストアで購入
店頭価格:3,500円
盗聴/盗撮電波を探知し電波の
強い方に近づくと、黄⇒橙⇒赤
の順に点灯、アラームが鳴る。
実験に使用した盗聴器
・電池式盗聴器(左)
100円ライター程度の大きさで市販品。
電池使用で持続は2週間程度。
・電話回線取付偽装盗聴器(中央・右)
電話回線に取付、電話が通じると盗聴
波を発信。電地不要半永久的使用可。
検証@:コードレス電話の電波を感知するか?
盗聴波と同様にコードレス電話
機も電波を発信しています。
8畳の広さの部屋で、コードレス
を使用してスイッチを入れる。
電源ランプのみ点灯。電話機本
体に近づけても変化なし。
実験機Aがあまりにも反応しない
ので、電波の出ているアンテナ
部に実験機Aを近づける。
ようやく反応。アンテナとの距離
約1cm。
同様に電波を発信している子機
の内蔵アンテナ部に近づけると
完全に感知せず、橙ランプが
わずかに点灯。
子機との距離0mm。
コードレスを使用中に実験機B
のスイッチを入れる。電源ランプ
(黄)以外に反応なし。
部屋の端から徐々に電話機に
近づくと橙⇒赤とランプが点灯。
電話機までの距離、約30cm。
コードレス子機にも反応。
子機までの距離、約20cm。
検証A:盗聴波を感知するか?
実際に盗聴器から盗聴波が出ているのを広帯域受信機で確認する。
どちらの盗聴器も電波飛距離は100mを超えるタイプ。
実験機Aのスイッチを入れる。
室内に盗聴波が存在するのは
明らかだが、盗聴器に近づけても
まったくの変化なし。
電源ランプ(黄)のみ点灯。
盗聴器との距離、0mm。
こちらの盗聴波にも感知せず。
まったくの変化なし。
電源ランプ(黄)のみ点灯。
盗聴器との距離、0mm。
実験機Bを盗聴器本体に近づけ
るが反応はなし。
本体からアンテナへゆっくり簡易
発見器を移動させる。
アンテナ部で盗聴波を感知。
盗聴器との距離、約20cm。
こちらの盗聴器にも同様に感知。
盗聴器との距離、約20cm。
今回の実験結果を見る限り、はっきり言って『使えない』の一言でした。
どちらの簡易発見器の使用説明書にも、盗聴器から数メートル範囲で盗聴波の探知が可能とあるが、
実際には【B】のみが、0〜20cm範囲でようやく探知が可能なレベルであった。(【A】は盗聴発見器として機能しておらず論外)
これでは、『不審と思われる物を選び、その物に簡易発見器をあらゆる角度から当てて電波の発信の有無を確認する。』が、
正しい使用法といえます。ワンルームで家具・電化製品が少ない部屋なら、根気次第で盗聴器の発見は可能かも知れません
が、簡易発見器片手に部屋の中を歩き回る程度では、盗聴器を見つけ出す事はまず不可能と思われる。
過去に簡易発見器を使用してご自分で調べた方は、先ず盗聴器を購入して、その発見器の性能を確認した上で改めて調べ
直すか、または専門の業者に依頼される事をお勧めします。